1. 研究課題 太陽地球系物理学現象の自動抽出と解析

  2. 研究組織

    研究分担者    :荒木 徹
    所属機関・部局・職:京都大学・大学院理学研究科地球物理学教室・教授
    現在の専門    :太陽地球系物理学

    研究協力者
    町田 忍: 京都大学・大学院理学研究科地球物理学教室
    助教授: 磁気圏物理学

    家森 俊彦:京都大学・大学院理学研究科地磁気世界資料解析センター
    助教授:磁気圏物理学

    亀井 豊永:京都大学・大学院理学研究科地磁気世界資料解析センター
    助手:地球電磁気学

    竹田 雅彦:京都大学・大学院理学研究科地磁気世界資料解析センター
    助手:地球電磁気学

    竹内 智彦:京都大学・大学院理学研究科修士課程2年
    磁気圏物理学

    宮下 幸長:京都大学・大学院理学研究科修士課程2年
    磁気圏物理学

    和田 崇晶:京都大学・大学院理学研究科修士課程2年
    磁気圏物理学

  3. 研究目的   

    太陽地球系物理学では,電離層・磁気圏・惑星間空間・太陽大気に関する各種データが,人工飛翔体による直接観測と地上からの間接観測により数十年にわたって蓄積されており,研究者は, 時間と空間の関数として与えられるこれらのデータから,特定の現象や構造を抽出して解析してきた.最近では, 1998年から始まる宇宙ステーションの建設に象徴されるように宇宙空間の実用化が進み,通信回線や人工衛星中継で送られたデータを即時解析して地球周辺空間の現況を速報し,衛星の運用や人間の宇宙活動に役立てることも必要になってきた. 本研究課題は, 太陽地球系物理学の時系列データから特定の変化を計算機に自動判断させるアルゴリズムを開発し, これを,データベースの構築と長期蓄積データ/リアルタイムデータからの特定現象の識別・抽出に応用して,多くの現象の統計的解析や突発的現象の速報に役立てる事を目的とする.  対象となる現象は,例えば,地磁気脈動,磁気嵐,太陽フレア効果,磁気圏サブストーム,地磁気静穏日変化,地磁気擾乱度判定などである.